マスターズの超人たち②新居田哲司|マスターズのメンタルトレーニング|マスターズの練習方法・技術

マスターズ世代からの陸上競技

マスターズの超人たち②新居田哲司

マスターズのメンタルトレーニング | マスターズの練習方法・技術 | 2017.07.18 (Tue)

大好評頂いてます。マスターズの超人たち!!

今回がこの人 

新居田哲司さん64歳 (愛媛県) 

昨年開催の世界マスターズ陸上にて日本代表として4×100mリレー(M60クラス)に出場。

見事に金メダル!世界一そして日本新記録を達成。 

M45、M50、M55の60mで日本記録。M60の200mで日本記録を達成するなど数々の実績を

誇るマスターズ界のスーパーアスリート。 

 その新居田さんへインタビュー

『35才の年に愛媛マスターズ陸上競技大会に初めて参加し、マスターズ陸上の世界に足を踏み入れました。

マスターズ陸上での初めてのレースは、M35のクラスで100mが12秒0で順位は2位でした。

この頃に「夢」と「目標」を決めました。

夢は「100mで日本1」目標は「50才まで11秒台で走る」「50才までに愛媛県1」でした。

当時の私にとっては日本1というのは、まさしく夢であり現実的にはあり得ないことだと思っていました。

愛媛県1は予定より10年も早く39才で達成できましたが、始めた当初は、スタートから離されゴールした時には、遙か彼方に見える近藤さんの後ろ姿を見ていて、10年経っても勝てないだろうと思っていました。

タイム的には11秒8or9で走っていました。

40才の時に全国での自分の位置(順位)を知りたいと思い、埼玉県の上尾市で開催された全日本マスターズに参加しました。タイムは12秒15、順位は11位でした。

全日本での自分の順位と全日本の大会のトップレベルのタイムを確認し、近藤さんが全国トップレベルの人であることを初めて知りました。

これではそう簡単に愛媛県1になることも難しいということも実感しましたただし、全国での自分の順位を確認できたことは大きな収穫でした。 

2度目の全日本マスターズへの参加は45才の時の沖縄大会でした。

台風一過の強い追い風(+4.3m)のため参考記録ながら11秒76で順位は6位でした。

47才の時に3度目の全日本マスターズ(一関)で2位となり、マスターズ陸上を始めて13年で全国レベルの表彰をもらいました。

この一関での2位と、相前後して25年間やっていたソフトボールをやめたことにより走る筋肉を使うことが減ってしまうことになったので、陸上(100m)について真剣に考えるようになりました。

その後、マスターズ陸上を始めて16年目の50才の全日本マスターズ(石川)で11秒77で初めて日本一になりました。 

そして新居田さんのこだわりがその練習メニュー。


  

トレーニングについて

 生活で重視していること

① 「陸上に生活を合わせる」のではなく「生活の中に陸上を取り込む

② 工夫すれば、普段の生活の中で、いくらでも練習できる

・ 仕事がビルの5階のため、降りる時は「出来るだけ速く走って降りる」。
(脳で反応して脚を動かすのではなく、脊髄で反応させて脚を動かす)
・ タバコを吸うときに、和式のウンチングスタイルで、かかとを上げて吸う。
(2) トレーニングの組立て(何を重視しているか?)
① 練習をし過ぎない(走る練習は週に2回まで、ほとんど週1)。
② 走るための筋肉を動かしておく
③ 50歩以上走らない(90mのスピードで100mを走る)。
④ 大会当日のアップと同じ練習練習のための練習はしない)。
⑤ 他のスポーツの試合や練習が、陸上の練習になるように「良い循環」を作る
⑥ 「長所・短所ではなく、特徴をどう生かすかということを常に考えている。

こだわっていること
(1) 焦らない・無理をしない・楽しい
焦らない・・・・10年、20年といった長いスパーンで考える。
無理をしない・・週に2回以上走る練習をしない。休むのも練習
楽しい・・・・・「楽しい」の考え方が違う(練習は楽しくない、試合は楽しい)
・他のスポーツの試合が練習になるような好循環を作る。
(2) 遅くなるのを遅くする
・年齢とともに遅くなるのは当たり前
・鍛えて速くなろうとは思わない(工夫で速くなりたいとは思っている)
鍛えて速くなった人は落ちるのも早い
(3) 長所、短所でなく、特徴として認識
・「長所は伸ばす、短所は直す、特徴は生かす
・人を真似ても上手くいかない。身体的特徴は直しようがない。自分の特徴をどう生かすかを考える。
 (左利き、かかとを着けて座れない、足が短い、身体が硬い、すばしっこい)
真似るのではなく自分にどう生かすかを考える。
(4) 練 習
・何のためにやっているのか分からない練習はしない。
(etc:足を頭の上まで上げる(高跳びがしたいの?)
・アップを含めて50歩以上走らない(110m走る練習をしている意味が理解不能)
(5) 練習の歩数(50歩)
・アップを含めて50歩以上走らない。
・100mのレースを走るのに、110mの走る練習をする意味が分からない。
(60mをピークに距離が長くなればなるほどスピードは落ちる)
50歩(90m)のスピードで100m(55歩)を走る練習をしている。

 ↑

 素晴らしいですね。「陸上に生活を合わせる」のではなく「生活の中に陸上を取り込む

 『遅くなるのを遅くする!!』名言です。 

そして最後に・・・夢について 

新居田さんから

(1) 夢と目標
夢と目標を分けて考える
・夢を持たないと夢は達成できないが、夢ばかり追っても夢は達成できない。
・夢を実現するまでの「具体的な目標、目標達成のためのプロセス」が重要。
・夢を達成するための小さな目標を決め、その目標の達成の積み重ねが夢につながる
・私の夢は「100mで日本一」だったので、陸上での夢はないが、目標はたくさんある。
 (65歳まで12秒5を切る、65歳の世界大会でメダル、75歳までに世界一)
達成可能な低い目標を立て、満足感を得る
(高い目標では達成できなくてフラストレーションが溜まるだけ)

 ↑素晴らしい。目から鱗です。

 これはマスターズだけじゃなく、一般のアスリートや仕事でも通じる事じゃないでしょうか? 

 何より凄いのはその新居田さん35歳で陸上を始めてほぼ約25年記録が変わらない事。 

 これが凄い!! 

 超人から学ぶ!! ヒントがたくさんありました。 

 これからも新居田さんの活躍を応援してます。(^_-)-☆   

 


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